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  • 執筆者の写真Kimie

冬に行うバラの手入れ方法

12月~2月には、バラの剪定をしたり、つるバラをフェンスなどに誘引したり、鉢や庭に植え付けをします。


バラの植え付け・植え替え

購入したバラの苗を、庭の土に穴を掘って植える場合でも、鉢に植える場合でも、植え方は同じです。

鉢植えのバラは、鉢の底から根が出てくるまで成長してきたら、今までの鉢よりも一回り大きな鉢に植え替えます。


植え付け時の注意ポイント

1.「バラ専用の培養土」を使いますが、肥料が入っている場合には肥料を加えません。

2.肥料が入っていない土を使う場合には、「元肥専用」の肥料を加えます。

3.花が咲いている時には植え付けや植え替えをしないこと。

4.花がついていない苗の場合には、なるべく早く植え付けする。

5.真夏や厳冬期には、植え付けや植え替えを避ける。


植え付けの仕方

1.鉢の底には防虫ネットを敷き、まず根腐れ防止剤または小石を2cmくらい敷きます。

2.培養土を鉢の1/3くらいまで入れ、必要な場合には元肥を加えた上に土を加えます。

3.4月~6月に出回る新苗と、12月~2月に出回る大苗は、根をくずさないようにして植えます。花のついた苗を購入して花後に植え付けする場合には、硬くなっている根の底の方と周囲を少しほぐしてから植え付けします。

4.高さが丁度よくなるように土の量を調整して、苗の位置と高さを決めたら、根の周りに培養土を加えて安定させます。

5.鉢を少し揺すって土を馴染ませたら、土の表面にウッドチップなどを敷いて乾燥を防ぎます。

6.土の部分に、鉢の底から流れ出るまで、たっぷりと水を与えます。



冬の剪定


剪定することで人為的に芽をつけさせることができ、花が咲いたら切ると何度でも繰り返して咲きます。


剪定する時には、芽の上1cmのところで水平に切ると、その真下の芽が伸びてきます。芽の上に残す部分が長すぎると、枯れたところに水が溜まり、下まで枯れてしまいますので必ず1cmだけ残して切ります。また斜めに切ると、芽がある部分までしか水分や養分が吸い上げられなくなり、芽がない部分から枯れて、残しておいた芽も枯れやすくなるので、必ず水平に切ります。


冬になるとバラは休眠しますが、1月~2月の芽が出始める頃に、葉を全て取り去って剪定をしておきます。この時に枯れた枝も切り取っておきます。

花が咲いた枝の半分くらいのところで、枝の外側に出ている芽の上を切ります。

全体の高さをバランスよく、上の方の形が半円形になるように、古い枝や細い枝を切り詰めておくことで、春に新しい枝が伸びてきます。


肥料

伸びた枝に花がつくので、肥料が必要です。春に芽が出てきたら、葉が落ちる秋まで定期的に肥料を与えると花がよく咲きます。固形のバラ専用肥料を月に1度与え、夏場には液体肥料も与えると効果的。

剪定を繰り返して新しい枝が出ると、うどん粉病にかかりやすくなり、葉が成長できなるなるため、病害虫よけのスプレーをかけておきます。



つるバラの剪定と誘引


つるバラは、まだ芽がふくらんでいない冬に誘引をすれば、芽を落としてしまうことがありません。


大輪や中輪のつるバラなら、3年以上たつと花がつきにくくなってきますので、先端に若い枝が出ていない部分は切り落として更新すると花がつきやすくなります。


アーチやフェンスなどに巻き付けてあるつるバラは、枝に巻いた紐などを取り外してから剪定すると作業しやすくなります。

枯れ枝、未熟な小枝、病気にかかっている枝などは全て切り落とします。枝の先端に葉が出ている部分は未熟なので、30cmくらい切り捨てます。

誘引する前に、残っている葉も全て落としておきます。


枝が重ならないように配置してアーチやフェンスに沿わせたら、30cmくらいの間隔で縛り付けていきます。

この時に、カイガラムシをブラシで落としておきます。カイガラムシは薬剤では駆除しにくいですが、休眠期に卵を落としてしまえば寒さで死滅します。


余分な枝も切り落としておきますが、細い枝は根元から切り落とし、他の枝は2~3個の芽を残して、必ず芽の上で水平に切るようにします。


フェンスやアーチに枝を誘引する時に、太い枝は少しねじるようにして曲げ、水平に倒すほど花がよくつきます。水平に曲げた上の枝と下の枝は、30cmくらい間隔を開けて誘引するようにすると、風通し日当たりが良くなります。

また花が咲いた枝と咲かなかった枝を交互に配置すると、バランスよく花が咲くようにできます。


誘引した時に枝を折ってしまったら、ビニールテープなどを巻いておけば回復します。



冬のバラに与える肥料


気温が7℃以下になるとバラの生育が止まり休眠期間になるので、肥料はその前までに与えておきます。

即効性があり、カリ分の多い液体肥料を、月1~2回くらい、生育が止まるまでの期間に与えておきます。


休眠期間に入ったら元肥を与えておくとバラの生育を助けますが、春の開花期まで肥料分が残っていると花形が乱れて咲きにくくなるので、粘土質の土であれば12月中、砂質や火山灰質の土なら1月中が適した時期で、遅くとも2月までにします。

粘土質の土は肥料分の分解が遅く肥料が長くもちますが、砂質や火山灰質の土は肥料の分解や流失が早いからです。


長い間、同じ場所で育てているバラには、有機質の堆肥、ピートモス、腐葉土、ワラ、パーク堆肥、もみ殻燻炭、のこくず堆肥、牛糞などから手に入るものを選んで、油粕や骨粉などに混ぜて与えておくと土質を改良できます。


#バラ #植え付け #剪定 #誘引 #肥料 


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