top of page
  • 執筆者の写真Kimie

無蟲薬で育おるバラ


病害虫が぀きやすいバラには薬剀を散垃するこずが倚いのですが、ベランダの鉢怍えで育おおいる堎合や、ペットや子䟛がいる堎合には、あたり薬品を散垃したくありたせん。

少し時間はかかりたすが、バラを無蟲薬で育おるこずは可胜です。


「バラは だんぜん 無蟲薬」ずいう本では、米ぬかを䜿ったオヌガニック栜培に぀いお、9人のベテランガヌデナヌたちが、それぞれに詊行錯誀を重ねた経隓を教えおくれおいたす。

冬には雪が積もるような寒冷地ず、䞀幎䞭あたたかい南の地域ずでは、どんな怍物でも育お方が違いたす。うたく育぀怍物の皮類も異なるので、バラを育おるにしおも、寒さに匷い品皮、暑さに匷い品皮、ずいう颚に苗を遞ぶ段階から地域の特性を考慮するこずも倧切です。


米ぬか

米ぬかは土づくりをする時、たい肥を䜜る時、病害虫を予防する時、ず様々に䜿えたす。私は札幌のマンションで鉢怍えのバラを育おおいた時に、うどんこ病を米ぬかで陀去できたこずがありたす。

うどんこ病は、葉や蕟が粉をふいたようになり、葉が萜ちたり蕟が開かないたた枯れおしたう病気です。そんな葉や蕟に米ぬかを手で塗り付けるず、きれいになくなりたした。数日するず、たた出おくるのですが、葉が党お萜ちたり、株の党䜓が枯れるほどの被害は食い止められたしたので、効果はあったず思いたす。


雑草

「雑草ず育おる 無蟲薬でバラ庭づくり」ずいう本では、雑草を根こそぎ匕き抜いおしたうのではなく、地䞊郚だけ刈り取っお地面のマルチずしお䜿い、雑草ずバラが共生する環境を䜜り䞊げる方法が曞かれおいたす。


コンパニオンプランツずしお、バラずラベンダヌやロヌズマリヌ、ミントなどを䞀緒に怍えるずいう方法もありたすが、雑草も同じ怍物。どれもこれも悪いわけではありたせん。繁殖力が旺盛なので、枩宀育ちのバラなどが負けおしたうずいうだけのこず。ならばバラも雑草に負けないくらいの䜓力を぀ければ、雑草ばかりがはびこるこずはなくなるようです。


共生

どの本にも共通しお曞かれおいるのが、バラず他の怍物、土の䞭の埮生物、地䞊の虫、鳥、小動物などが共生できる環境を䜜り䞊げる、ずいう点です。そのバランスが良くなれば、薬剀を散垃する必芁がなく、肥料や氎やりさえも最小限で枈むような庭ができたす。


ただ、そこたでの環境を䜜り䞊げるには、数幎ずいう時間が必芁なため、倚くのガヌデナヌは即効性のある殺菌剀や液䜓肥料などを䜿っおしたいたす。

最初の幎ガマンしお土づくり、環境づくりを敎えるこずができれば、無蟲薬でバラを育おるこずが可胜になりたす。


殺虫剀や殺菌剀を散垃しなければ、虫や菌は発生したす。けれど虫や菌の䞭にはバラの生育に有益なものも倚いこずも事実です。人間の䜓にずっおペヌグルトなどの発酵食品が健康に良いのず同じで、怍物にずっおも良い菌類ずいうのがあるのです。



生態系

地䞊にある萜ち葉などの有機物を、埮生物が分解しおリン酞やカリなどの無機物に倉え、それを怍物が吞収しお育ちたす。怍物が有機物をそのたた吞収するこずはできたせん。オヌガニック栜培ずいうは、有機物を䞎えお土の䞭の埮生物を育おるずいうこず。


バラに集たっおくる虫にも色々な皮類があり、アブラムシのように葉や茎の汁を吞っお枯らしおしたうものもあれば、そのアブラムシを食べにくるテントりムシやカマキリもいたす。ミツバチやアブハチのように、花の花粉を運んで開花をすすめる虫もいたす。


鳥は、むモムシもテントりムシも虫なら䜕でも食べおしたいたすが、それでも殺虫剀を散垃しなくお良くなるずいうメリットがありたすので、バヌドフィヌダヌなどを庭に蚭眮するず効果的。

鳥のフンによっお花の皮が運ばれおきお、野生のバラが芜を出すずいうこずもありたす。


そうした自然ず埪環する生態系を䜜るこずが、無蟲薬でバラを栜培するポむントです。人間が手を加えるのは、咲き終わった花がらを摘んだり、フェンスなどに぀るバラを誘匕したり、剪定をする、ずいったこずだけで充分な庭ができたら、バラを鑑賞したり、花びらなどを利甚するずいう楜しいこずに時間を䜿えるようになりたす。



バラを匷く育おる


バラを育おお出荷するずいう商売や、品評䌚に出すのではないなら、気長に、そしお雑草や虫や鳥などず共生する、のびのびずした庭づくりのほうが楜しいはず。そしお、そんな環境で育ったバラは、枩宀育ちのバラずは違う匷さず矎しさを芋せおくれたす。


バラも、もずは野生に生えおいた匷い怍物。その生呜力を匕き出しおあげるこずが、無蟲薬栜培の目暙です。

枩宀で育おられたバラの苗は、最初ただ匱々しいかもしれたせん。移怍された環境に慣れるたでにも時間がかかりたす。地䞊郚が枯れおしたっおも、根が残っおいれば再び芜を出したすので、あきらめずに育お続けるこずで、バラも匷く育っおいきたす。



病害虫予防に䜿える自然玠材


化孊薬品を䜿わなくおも、身近な食品や野草などで病害虫を防ぐこずができたす。


●牛乳 → アブラムシ退治

叀くなった牛乳で構わないので、薄めず霧吹きに入れ、晎れた日の午前䞭にアブラムシに吹きかけたす。牛乳が也いお膜を匵るず、アブラムシは窒息しおしたいたす。


●酢 → カビ菌の予防

食酢を20倍に薄めお霧吹きに入れ、1週間に1床くらい、病気が発生しやすい梅雚時などに吹きかけおおきたす。

20倍に薄めた食酢1リットルに石鹞5gを溶かしお加えるず、付着しやすく、効果が増し、長持ちしたす。

20倍に薄めた食酢に、スギナ、オオバコ、ドクダミ、ネギ、トりガラシを煎じた液を加えおも殺菌効果がありたす。


●ビワの葉の焌酎挬け → 殺菌効果

ビワの葉を焌酎に挬けおおき、3倍に薄めお霧吹きで吹きかけおも殺菌効果がありたす。


●ニンニク → 虫よけ

ニンニク1株をすり぀ぶし、氎リットルを加えおから垃で濟し、5倍に薄めお霧吹きで吹きかけるず、虫が寄り付かなくなりたす。殺虫効果はありたせん。


ニンニク80gを现かく刻んで、灯油倧さじを加えお24時間おき、氎1リットル、石鹞10gを溶かし入れ、垃で濟しおから100倍に薄めお霧吹きで吹きかけるず、害虫や病気を予防できたす。

この液を脱脂綿などに浞しお、カミキリムシが開けた穎に入れおおくず効果がありたす。


●トりガラシ → 现菌予防

唐蟛子に含たれるカプサむシンは、虫があけた穎から䟵入する现菌類を防ぎたす。


35床の焌酎1リットル、唐蟛子12本、ニンニク個を瓶などに入れお2カ月くらい眮いおから、500倍1000倍くらいに薄めお霧吹きで吹きかけたす。バラの蕟に科かけないように泚意したす。3月4月の病原菌が発生しやすい時期が効果的です。


●クレオ゜ヌトず灯油 → 蛟を寄せ付けない

防腐剀のクレオ゜ヌトず灯油を半々に混ぜおティッシュペヌパヌなどに沁み蟌たせ、空き猶などに入れお朚に吊るしおおくず蛟が寄り付かなくなりたす。


●タバコ → アブラムシ、アオムシの防陀

タバコの吞い殻10本くらい、フィルタヌを倖しお葉をほぐし、氎1リットルを加えお3時間くらいおいおから垃で濟し、石鹞5gを溶かし入れお霧吹きで吹きかけるず、アブラムシやアオムシを防陀できたす。


●ガムテヌプ → アリよけ

アリはアブラムシやカむガラムシを運んでくるので、バラの根元にガムテヌプの粘着面を衚にしお巻いおおくず防げたす。

ストッキングやゎミ取りネットなどを根元に巻いおおいおも、アリなどが這い䞊がっおくるのを防げたす。


●緑色の毛糞 → ゟりムシよけ

バラゟりムシの倩敵であるハナグモのように芋える、緑色の毛糞をバラの蕟の䞋に結んでおくず、バラゟりムシが寄っおこなくなりたす。結んだ先が1cmくらい、颚にヒラヒラなびくくらいの長さがいいようです。


バラゟりムシは、他のゟりムシが噛んだ同じ蕟に集たっおきお噛む習性があるので、噛たれた蕟はオトリずしお攟眮しおおき、産卵が終わった頃に被害にあった蕟だけ切り取っお凊分すれば、他の蕟に被害が及ぶのを防ぐこずが出来たす。


閲芧数80回0件のコメント

最新蚘事

すべお衚瀺
© Copyright Florissant
bottom of page