自然農法で小麦を育てる方法
- Kimie
- 2018年11月17日
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イネ科の小麦や大麦は、中央アジア~イラン周辺の乾燥地帯が原産で、日当たりが良く水はけの良い場所で育ちます。
根が深く張り肥料を吸い上げるので、土に残っている過剰な養分を集めてきれいにします。

小麦や大麦に穂がつくころに枝豆の種をまくと、麦の陰になるので枝豆の種や双葉が鳥に食べられるのを防げます。また麦類にアブラムシやカメムシの天敵となる益虫が住みつくため、枝豆の害虫被害を抑えることができます。
ライ麦は2メートルくらいの高さになるので、枝豆などと一緒に育てる場合には間隔を広く取る必要があります。
麦類は、緑肥や敷き藁としても使えます。
1年目の春に小麦、大麦、燕麦などを緑肥として育て、枝豆を植えて、枝豆の収穫が終わった10月~11月から小麦、大麦の栽培を始めると、枝豆と小麦を交互に連作できます。
種まき
3月上旬~4月上旬、緑肥にする小麦、大麦、燕麦の種をまきます。緑のまま長持ちさせてマルチとして利用する場合には、4月上旬~下旬に穂が出る前の株を根元5~10cmを残して刈り取ると、再び葉が出てきます。
4月下旬~6月上旬、麦を刈り取った跡地に枝豆の種をまきます。
10月中旬~11月下旬、最低気温3~5℃の頃に、小麦、大麦の種を15cm間隔で、一か所に5~10粒ずつまきます。早くまきすぎると年内に大きくなって、冬の寒さで枯れてしまいます。遅すぎると翌年の収穫が少なくなります。
麦踏み
12月中旬~2月下旬、麦の葉が3枚出たら、晴れた日に30~45日間隔で2~3回、株の上を歩いて麦踏みをします。霜で浮いた根を戻すと共に、根張りを強くして、穂がつく茎の数が増えます。
生育が悪い場合には、麦踏みの時に米ぬかと油かすを混ぜたものをまいておきます。
4月下旬、大麦の穂が出てきます。
5月上旬、小麦の穂が出てきます。
麦の穂が出てきたら、枝豆の種をまきます。
間引き
5月上旬~6月中旬、枝豆の本葉が出たら間引きます。
麦類を刈って緑肥として敷く場合には、枝豆の本葉が5~6枚の頃に草刈りします。穂が出る前が最も栄養価が高く緑肥としての効果が上がります。
収穫
穂を噛んでみて、カリッと音がするようになれば収穫できます。晴れた日に、根元から刈り取って脱穀します。
5月下旬~6月中旬、大麦の収穫。残った茎と葉は刈り取って、枝豆の根元に敷きます。
6月上旬~下旬、小麦の収穫。残った茎と葉は刈り取って、枝豆の根元に敷きます。
刈り取った小麦は、金たらいなどに叩くと粒が落ちます。量が多い場合には、ビール瓶などで叩いて脱穀します。
大麦は、軍手で穂をもむと取れます。
6月下旬~9月上旬、枝豆の収穫。葉は刈り取って、枝豆の根元に敷きます。
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