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  • 執筆者の写真Kimie

自然農法でサツマイモを育てる方法


ヒルガオ科のサツマイモは中央アメリカ原産で、弱酸性の、痩せ気味の土を好みます。同じ場所で育てることで、イモの肌がきれいになり、大きさも揃って美味しくなっていきます。

水はけを良くするため、畝は高めに作ります。

肥料分が多すぎるとイモが小さくなり、味も水っぽくなりますので、秋から春に大麦を育てて余分な肥料を取り除いてからサツマイモを植えると丁度良くなります。大麦の後にはゴマもよく育ちます。

大麦の代わりに燕麦を使えば、3月にスタートできます。


サツマイモと同時に枝豆や落花生を育てると、適度な肥料が補給されます。

晩秋にソラマメを種まきして、5月に収穫してから、同じ場所で6月にサツマイモを植えることも出来ます。



種まき


10月中旬~11月下旬、サツマイモを植える場所の両側に大麦の種を2列ずつまきます。

12月中旬~2月下旬に、30~45日間隔で2~3回、午後に麦踏みをしておきます。


6月~10月、麦を収穫し終えたら、ゴマの種を40~50cm間隔で20粒くらいずつまきます。ゴマは、こぼれた種子からも芽を出しやすく、麦を刈る前に上から種をバラまきしても育ちます。

刈り取った大麦をマルチとして地面に敷き、ゴマの本葉が3~4枚になったら1本を残して、間引きながら育てていきます。

ゴマの他に、シソ、ソバ、ダイコンでも同様に種まきできます。



苗づくり


サツマイモの苗は、根が出ていない新鮮なものを選びます。


3月中旬~下旬、植え付けの前日までに、大きな葉を3~4枚だけ残して下の部分を切り、全体で20~30cm長さにしてから、切り口を水に浸けておきます。


3月中旬、自家苗の場合には、植え付けの1カ月前に、温かい場所で芋を30℃以上に保って芽を出させます。植え付けの前日には苗を採って1日段ボール箱などに入れて、しおれさせてから植えます。


4月下旬、大麦の穂が出てくるので、収穫しない場合には刈り取って地面に敷いておきます。



植え付け


5月上旬、高めに盛った畝にシャベルで隙間をあけ、サツマイモの苗を斜め45度の角度で植え付けると、たくさん収穫でき、味も良くなります。

地上に葉が3枚のぞく程度に植えて、一株につきコップ1杯の水をまき、刈り取った草で覆って直射日光が当たらないようにします。

葉は一度枯れて、1週間くらい経つと新しい芽が出てきます。


5月上旬~6月上旬、サツマイモの苗の間に、枝豆の種をまきます。

5月下旬~7月下旬、枝豆を間引いて2本だけ残します。



マルチ


植え付けてから1カ月は頻繁に草を刈って地面に敷いておきますが、つるが伸びて葉が覆うようになるとマルチは必要ありません。

つるが畝の外にはみ出した場合には、内側へ戻します。



収穫


5月下旬~6月下旬、大麦を収穫し、敷き藁にする。大麦は、穂が熟してから刈ると、翌年にも自然と生えてきます。麦茶としても使えます。

大麦の後にゴマの種をまきます。


7月上旬~9月上旬、枝豆の収穫。土を肥沃にしすぎないためにも、枝豆の種を採ります。この頃に、ゴマの間引きもしておきます。


サツマイモは大きくしすぎたり、霜が当たると味が落ちます。

9月上旬~中旬、掘り起こしてみて大きさを見て、早めに収穫します。晴れた日が3日間続いた後の午前中に芋を傷つけないよう、手で掘り上げます。

掘り上げたサツマイモは、1週間、天日に干してから日陰で2~4週間ねかせると、適度に水分が抜けてデンプンが糖化し、甘みが増します。ゆっくり時間をかけて加熱することで糖化酵素が働き、さらに甘くなります。


9月下旬~10月下旬、ゴマはさやがはじけそうになった頃が収穫の時期です。種がこぼれないよう、紙袋などに逆さまにして入れ、乾燥したらさやを叩いて収穫します。


10月中旬~11月中旬、サツマイモの収穫。


10月中旬~11月下旬、大麦の種まき

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