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  • 執筆者の写真Kimie

自然農法でイチゴを育てる方法


バラ科のイチゴは、北半球、南アメリカに野生種があり、現在のイチゴはオランダで交配されたものです。

イチゴは、花が咲いている苗を購入すると手軽に育てられます。

イチゴは乾燥にも加湿にも弱く、特に真夏、厳寒期、植え替え直後には、乾燥に注意します。

日当たりが悪いと花の数が少なくなり、実も少なくなりますが、夏は半日陰のほうが傷みが少なくなり乾燥からも守れます。

乾燥を防ぐためには、ランナーの伸展に支障がない程度に雑草を生やしておいたり、イチゴから60cmくらい離れた場所にトウガラシなどを植えて日陰を作ります。


ニンニクや葉ネギと交互に植えると、土がほどよく肥沃になり、イチゴの病気が発生しにくくなります。



苗の購入


秋には植え付け用の苗、春には開花した苗が販売されますので、株元の茎が太く、葉がきれいで、病気のない苗を選びます。


2年目からは、伸びたランナーから苗を作って増やしていけます。



土づくり


イチゴは乾燥に弱く、加湿にも弱いため、水はけが良くなるように、盛り土をして、全体を20~30cmの高い畝にします。


弱酸性で、比較的肥沃な土を好みます。


イチゴの根は肥料に弱く、化学肥料や未熟の堆肥を与えると病気が発生しやすくなります。


完熟した堆肥を土に混ぜ、畝の前面に灰をまくと、根が良く成長して、寒さにも強くなります。前年に堆肥を入れてあれば、翌年に肥料は必要ありません。



植え付け


植穴を掘ったら水をまいて土を湿らせておき、そっと苗を植え付けします。


20~30cmの間隔を開けて植え付けし、新芽は土の上に出して、周囲の土を押さえて根と土を密着させます。


ニンニクや葉ネギと一緒に植える場合には、ひげ根が触れ合わないよう、25~30cmくらい離して植えます。



栽培していた苗から出たランナーは、ハサミで切って、新しく出た小株を1つずつ植え付けます。



コンパニオン・プランツ


夏に草が旺盛に伸びるのを抑えるために、白クローバーを植えても土の乾燥などを防いでくれます。

クローバーは多年草なので、畝に種をまけば徐々に全体を覆います。


ニンニク、葉ネギは根の働きで土が肥沃になりますが、ひげ根が伸びて競合するので、あまり近くならないように植えます。


ニラは、ひげ根が横に伸びてイチゴと競合してしまうので、近くには植えないようにします。


春に植え付けをする場合は、3月中旬~5月下旬に葉ネギを植え付けます。


秋に植え付けをする場合なら、ニンニクを早めに植えて、葉が4枚の状態で冬越しさせます。



水やり


夏の夕方に水やりをすると、土を潤して炎天下での疲れを回復させます。


冬に水やりをすると凍結するので、乾燥している時だけ、温かい日中に水やりをします。

冬は雑草を刈り取らずに生やしておくと、乾燥を防ぐことができます。



マルチ


冬が近づいたら、乾燥や霜でイチゴが枯れないように、根元に草などを敷き詰めておきます。


秋に植え付けした苗は、霜が降りると葉が赤くなり、厳寒期には芽の先だけ残して越冬します。

冬を越してウメが開花する頃になったら、イチゴの根元に米ぬかを周囲ひと握りくらいまいておきます。


暖かくなると、イチゴの葉が伸び始めます。古くなった下の方の葉や、黄色くなった葉を取り除き、周囲の草を刈り取って厚めに敷いておきます。


一緒に植えたニンニクや葉ネギの根元にも、草を敷いておきます。



収穫


3月になると成長を開始し、花が咲きます。実がつきにくい場合には、花を1輪取って、雄しべを他の花につけるようにすると実がつきやすくなります。


実がなりだしたら、鳥に食べられないよう、周囲の草を伸ばしておいたり、トンネル状の支柱を畝全体に立てて、10cmくらいの目が粗いネットをかけて防ぎます。


イチゴは花が咲いてから30~40日後、5月中旬ころに収穫できます。


赤く熟したものから早めに、ハサミで摘み取ります。ヘタの部分が反り返ってきたら、完熟したサインです。



子株の採取


収穫期が終わると、ランナーを3~4本伸ばして、それぞれに5株くらいずつ、小さな株ができてきます。


ランナーの先端から出る根が土の中に入り、根を張るようになれば、どんどん増えます。ランナーが伸びだしたら、周辺の雑草を刈り取って、新しい根が張りやすいようにしておきます。


イチゴのランナーは、混植した他の植物の根元を這いながら伸び、共存しながら健康に育ちます。


親株から伸びたランナーの、1つ目、2つ目の小株は、親株の病気が伝染している恐れがあるので、3番目、4番目の子株を切って苗にします。ランナーの一番先についた子株は、小さいため苗には向きません。

本葉3~4枚になった子株を、親株側のランナーを残して切り取り、鉢に植え付けて育てます。


2年目は、ニンニクや葉ネギが植えられていた場所にイチゴを植え、イチゴの親株が育っていた場所にニンニクや葉ネギを植えて、植える場所を入れ替えます。

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