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  • 執筆者の写真Kimie

自然農法でホウレンソウを育てる方法


アカザ科のホウレンソウは、アフガニスタン周辺の中央アジアが原産で、寒さに強い東洋品種、暑さに強い西洋品種、それらの交配種などがあります。

ホウレンソウを育てるには、肥沃で、中性の、水はけの良い土が適しています。

夏の栽培は避け、春か秋に育てるのが良く、特に寒さに当たったホウレンソウは甘みや旨味が増します。


ネギ類と一緒に育てたり、ネギを育てていた場所にホウレンソウを植えると、よく育ちます。


秋に育てるなら日本ホウレンソウ、春に育てるなら、とう立ちしにくい品種を選ぶと上手く育てられます。



土づくり


ホウレンソウは、養分の少ない土や酸性の土では育ちにくく、小さくなったり途中で成長が止まってしまうこともあります。


新しい場所にホウレンソウを植える場合には、1カ月前に1㎡当たり堆肥(5リットル)、草木灰(100g)を土に入れて混ぜ込んでおきます。



種まき


9月上旬~10月下旬、ほうれん草の種を10cm幅の溝に、1cm間隔で1列にまき、土で覆ったら足で踏んでしっかり土と密着させます。

50cm離れたところに、もう1列ホウレンソウの種をまき、その間に葉ネギの苗を10cm間隔で植え付けます。


翌年の春には、ネギとホウレンソウの植え場所を逆にして植え、春と秋で交互に植えるようにすると上手く育ちます。


3月下旬~5月上旬、春まきの種をまき、葉ネギの苗を植え付けておきます。



コンパニオン・プランツ



●ニンジン(せり科)

生育期間が長いので、畝を有効利用できますし、ニンジンも酸性土壌を嫌うので、お互いに成長を促します。


7月にニンジンの種をまいたら、9月にホウレンソウの種をまきます。

春に植える場合には、ニンジンとホウレンソウを同時に種まきします。


●ゴボウ(キク科)

ニンジンと同様に生育期間が長いので畝を有効利用できますし、ゴボウも酸性土壌を嫌います。

秋まきも春まきも同時にスタートしますが、ゴボウは土を盛り上げて種まきをします。



間引き


ホウレンソウは、葉が多少重なり合っていてもよく育ちます。


5月上旬~7月中旬、春に種まきしたホウレンソウの本葉が10枚くらいになったものを間引きながら収穫します。


6月下旬~10月下旬、春まきホウレンソウの収穫が終わった場所に、葉ネギの苗を移植。


9月下旬~11月下旬、秋に種まきしたホウレンソウの本葉が10枚くらいになったら、間引きながら収穫していきます。葉ネギも随時、収穫できます。


葉が大きくなったものから根元の部分をハサミで切って収穫していき、徐々に5cm間隔にしていきます。



マルチ


秋に種まきしたホウレンソウは、ハコベやオオイヌノフグリなどの冬の草を残して共存させたほうがよく育ちます。


春に種まきしたホウレンソウなら、周囲15cmの草を刈り取って、地面に敷いておきます。


一緒に植えた葉ネギは、周囲の草を刈り取って地面に敷き、その上から米ぬかと油かすを混ぜたものをまいておきます。



収穫


ホウレンソウは、草丈が20~25cmになったら収穫します。光合成を終えた昼時に収穫すると、最も栄養価が高くなっています。


秋に種まきしたホウレンソウは、霜に数回あてると甘みが増して美味しくなり、翌年の、とう立ちするまで収穫できます。


東洋品種のホウレンソウは、おひたしなどに向いており、西洋品種のホウレンソウは、炒め物などに向きます。


日本ホウレンソウは、根の付け根の赤い部分が美味しいので、ハサミを土の中に差し込み、根を3cmくらいつけて切り取ります。


ホウレンソウは日持ちしないので、収穫したらすぐに調理するか、茹でてラップに包み冷蔵庫で保存します。

葉の先端から茹でると、えぐみが取れます。




種取り


10月下旬、種を採る株を選んで残しておきます。


3月下旬~5月上旬、次の種まきをするために、ホウレンソウを収穫し終えた土に、葉ネギの苗を移植しておきます。


4月中旬~下旬、ホウレンソウの花が咲きます。ホウレンソウには雄と雌があり、早く枯れるのが雄ですが、雄株と雌株の両方を残しておきます。


6月中旬~下旬、とう立ちした雌株の8割くらいが枯れたら、根元から刈り取り、天日に干して完全に枯れてから種を採ります。


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