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  • 執筆者の写真Kimie

自然農法でパプリカを育てる方法


シシトウ、ピーマン、パプリカ、トウガラシは、全てナス科で、中南米の熱帯地域が原産です。大きさによってシシトウ、ピーマン、パプリカと呼び、辛いものがトウガラシ。

完熟してから収穫するパプリカは肥沃な土を必要とし、実の小さいシシトウは肥料も不要で早く収穫でき、育てるのも簡単です。

肥沃で水分を好むナスと、乾燥気味の土を好むトマトの中間でパプリカを育てるとよく育ちます。根が浅いので、草などを地面に敷いて乾燥を防ぐこと、ジメジメさせたり肥料が過不足にならないようにすることがポイントです。


つるなしインゲンを一緒に植えると、土が肥沃になり、よく育ちます。



土づくり


4月上旬、植え付けの1カ月前に、新しい土にパプリカを植える場合には深さ20cmくらいの穴を掘って、底に完熟した堆肥を埋めて土を戻しておきます。



植え付け


5月中旬~下旬、充分に温かくなってから、本葉が5~6枚の苗を、間隔を50cmあけて植え付けをします。

高さ150cmの支柱を北側に立てて固定し、周囲に4本の支柱を立ててビニールなどで覆い、風よけにします。


つるなしインゲンを一緒に植える場合には、同時に種をまいて栽培を始めます。一か所に2~3粒ずつ、種をくっつけてまきます。



コンパニオン・プランツ



●つるなしインゲン(マメ科)

インゲンが窒素分を固定して土を肥沃にします。シシトウ、ピーマン、パプリカ、トウガラシが生育する初期には、日陰を作って水分の蒸発を押さえる役割も果たします。

1か所に2~3粒の種をまき、鳥に食べられないよう、草やネットで覆っておきます。

種をまいてから60日くらいで収穫できるようになります。早めに全て収穫し、茎や葉を地面に敷いておきます。



●白菜(アブラナ科)

トウガラシと特に相性が良く、秋にトウガラシから30cmくらい離して苗を植え付けすると、よく育ちます。





●ニラ(ネギ科)・バジル(シソ科)


●ラッカセイ・枝豆(マメ科)



マルチ


根が乾燥に弱いので、周囲15cmの草を刈り取って敷き詰め、しっかりと地面を覆っておきます。


トウガラシを辛くしたい場合には、8月以降のマルチを薄くして、やや乾燥気味にします。



わき芽とり


5月下旬~6月上旬、一つ目の花が咲いたら、すぐ下の葉から出ている「わき芽」だけ残して、その下のわき目は全て摘み取ります。


枝が細く折れやすいので、支柱に紐で縛って固定し、風で折れないようにしておきます。



水やり


7月下旬~9月、株の成長に勢いがなく弱々しい場合や、1週間以上雨が降らない場合には、根元に水やりをします。

パプリカは特に水切れに注意します。


曇りの日や夕方、1本につきバケツ1杯の水を、ジョーロ葉にたっぷりとかけます。葉の先端にも水をかけることで、根が外側へと伸びていきます。



収穫


6月上旬くらいからシシトウ、トウガラシは、親指くらいの太さになったら収穫できるようになります。


株に負担をかけないために、8月中旬~下旬まで、若い実も花も全て取ります。この時に、重なり合っている枝や、内向きに伸びている枝があれば切り落とします。

収穫した後には、刈り取った草を厚く地面に敷いておき、米ぬかを一握り振りかけておきます。


一緒に育てたインゲンは、7月中旬~下旬に収穫し、根元で切った幹や枝葉は地面に敷いておきます。

数日から1週間以内に、インゲンは早めに収穫してしまいます。


9月上旬~11月まで収穫でき、ピーマンとパプリカは完熟してから取ります。


トウガラシは干して乾燥させてから保存します。酢や油に漬けこんでおいて、調味料としても使えます。また焼酎に漬けこんだトウガラシのエキスは、薄めてまくと畑の虫よけとしても使えます。


シシトウ、ピーマン、パプリカは、袋に入れて日陰で常温保存すれば1週間くらい持ちます。長期保存する場合には、ピクルスにしておきます。




種取り



寒冷地なら8月中旬、そうでなければ9月上旬に、種を採る花を選んでおきます。


種が充実していなかったり、少ないことがあるので、種取り用の花は、「太い枝」に2~4輪、多めに残しておきます。


11月上旬、初霜が下りる前に、種を採るための実を収穫し、明るい日陰に1週間おいてから種を採ります。

トウガラシの種は辛み成分を多く含んでいるので、種を採る時には手袋をします。


11月中旬には収穫を終え、根元から切り取り、茎や葉を30cmくらいの長さに切って地面に敷き詰め、上から米ぬかを撒いておきます。



ピーマン・パプリカの後に育てやすい野菜


ホウレンソウ、小松菜などの葉物野菜が育てられます。

特にトウガラシは白菜と相性が良く、9月に種をまくか苗を植え付けすると、トウガラシを収穫した後に白菜が結球します。同時に収穫して、キムチなどを作るのに最適です。


ナス科の野菜は、連作障害の恐れがあるので他の場所に植えます。


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